復職支援(リワーク)

復職支援(リワーク)

リワークプログラムによる職場復帰への支援

愛光病院リワークプログラムは平成25年1月に開所し、これまでに数多くの方々にご利用いただき、復職までのお手伝いさせていただいております。 その復職達成率は87.2%になります。(2021年3月現在)
うつ病の治療も、職場復帰までの道のりも、1人で頑張るのはとても辛いことです。1人では難しいことも多い復職へのステップを、多くの仲間やスタッフとともに、ゆっくりと着実に進んでいきましょう。愛光病院では、さまざまな専門性をもつスタッフがサポートします。

リワークパンフレットはこちら

愛光病院リワークプログラムの特色

1.多職種連携によるチーム医療

当院では多職種がそれぞれ専門性を活かした支援を行います。医師、看護師に加え、公認心理師、作業療法士、管理栄養士によるプログラム、 精神保健福祉士による復職調整等、チームによる治療が特長です。

2.少人数で行う丁寧なプログラム/少人数制だから出来る個別支援

当院のリワークプログラムは少人数制で実施しており、丁寧なフォローアップ体制を整えています。プログラム終了後には、定期的にスタッフと個別に振り返りを行い、課題や問題点を共有しています。

3.企業ご担当者様との情報共有・連携

復職は、うつ病の治療のみでは実現しません。利用者の同意を得たうえで、出席率や活動状況等をまとめた評価表を作成することや、 企業ご担当者様と直接コンタクトを取らせていただき情報共有をさせていただくことが可能です。利用者の状態を把握していただき、よりスムーズな復職のため支援していきます。

4.主治医の変更必要なし/主治医との情報共有・連携

他の医療機関に通院中の方でも、主治医を変更せずにご参加可能です。その場合は、出席率や活動状況等をまとめた評価表を適宜主治医宛に作成します。診察室だけでは把握できない、リワーク活動のなかでの体調や活動性、対人交流面等を情報提供させていただくことにより、復職判断時の判断材料の1つとしてご参考いただいております。

5.入院から復職支援にいたるまでのトータルケア

当院は入院治療が必要な重いうつ病の患者様から、復職を目指す回復期にある患者様まで支援する態勢を整えております。状態の悪化や 回復にも素早く対応することができ、うつ病のトータルケアが可能です。(睡眠外来にて無呼吸症候群の改善にも取り組めます。)

リワークで取り組む3つのポイント

多職種チームで行われるプログラム

※実際と異なる場合があります。
午前
作業療法 (陶芸)
作業療法士
ビジネスワーク
(グループ課題)

作業療法士
調理
精神保健福祉士
管理栄養士
ビジネスワーク(文章要約)
精神保健福祉士
臨床心理士
復職レポートセミナー
臨床心理士
午後
フィジカルトレーニング
作業療法士
認知行動療法
臨床心理士
作業療法(レザークラフト)
作業療法士
疾病教育
臨床心理士
看護師
プレゼンテーション
臨床心理士

作業療法(陶芸) プログラム一覧へ
お皿や茶碗などの作品を、完成品をイメージしていきながら作製します。 作業工程や作品を介しながら、自己理解を深めていきます。 また、指先に意識を向けながら作品を作っていくことで集中力の回復を目指していきます。
陶芸

作業療法(レザークラフト) プログラム一覧へ
財布や小物入れ、ブックカバーなどの作品を製図段階から作成していきます。 作製の途中で計画の変更が困難である革細工を作成することで、計画性や想像力の回復を目指していきます。 他者から作製方法を聞きながら作製することも出来るためコミュニケーション能力の向上も目指していきます。
陶芸

フィジカルトレーニング プログラム一覧へ
ストレッチ・軽スポーツ(バドミントン・卓球・テニス等)・エクササイズ (サーキットトレーニング・ボクササイズ等) を通じて基礎体力の維持・向上を目指していきます。また、集団活動を通じてコミュニケーションの促進を図ります。
陶芸

提示された材料から作成するメニューを決め、工程等を他者と話し合い、調理をしていきます。 メニュー決めでの思考力や他者との調理を行うことで協調性などを身につけることができます。 また、管理栄養士からの講義もあり、 健康を栄養学の面から学べる機会となります。
陶芸

復職レポートセミナー  プログラム一覧へ
復職レポートや資格勉強、読書等、それぞれの回復状況に合った課題に取り組みます。集中できるのがどれくらいの時間なのか、どのような休憩が 効率的なのか、セルフモニタ・セルフケアに留意し、復職後の作業の進め方をイメージしていきます。
陶芸

プレゼンテーション プログラム一覧へ
参加者で自主性を持ってテーマ決めをし、緊張感をもってプレゼンや討議の場を運営してゆく ことで対人機能や認知機能を高めていきます。 また。反対意見が出た際の対処方法や問題解決方法も学んでいきます。他の参加者と活発な討議をすることで、 他者への理解を深め、ご自身の対人面における特徴への気付きを得ていきます。
プレゼンテーション

ビジネスワーク(文章要約) プログラム一覧へ

新聞・雑誌記事の要約、自主課題等を通して集中力や思考力の回復を目指していきます。

ビジネスワーク(グループ課題) プログラム一覧へ

週1回のグループ課題では、グループで協力して課題に取り組むことにより、他者との関わりを通して自分の意見や考えを上手く相手に伝える方法を学んでいきます。また、グループリーダーを担当することにより、リーダーに求められる役割を考え主体的に行動する力を高めます。

うつ病についての知識を学ぶと共に、疾患が『基礎体力』『対人関係』『認知機能』それぞれに どのように影響を及ぼしているのかを グループで話し合い、理解を深めることで、再発防止に向けての具体的な工夫を身につけます。

認知行動療法 プログラム一覧へ

心身の不調や休職のきっかけや原因と思われる出来事について、認知行動療法の枠組みを用いて グループ内で話し合い、 他者からの多様な視点を得ることを通して自己理解を深めていきます。

プログラムのステップ(※ステップには個人差があります)

ステップ

復職後のフォローアップ体制

リワークプログラムを終了された方を対象に、毎月1回の定期的なフォローアップグループを開催しております。 当プログラムでは、復職後の日々の仕事の中で上手くいっていること、困っていること、不安に思っていること等をグループミーティング形式で話合います。 1人で悩み抱え込むのではなく、リワーク修了者の仲間と共有をすることで自分自身を振り返り、再発を予防していきます。

リワークプログラムへの参加条件

リワークデイケア参加条件

  • 診断名がうつ病または抑うつ状態(抑うつ状態を主症状とした適応障害を含む)である
  • 現在休職中であり、復職の意思をもっていること
  • 医療機関に通院中であること(他院でも可)
  • 病状が安定しており、集団行動がとれること

※なお、参加条件を満たしている場合でも、当院のリワークプログラムの方針・内容 にご理解頂けない場合やご本人の参加意欲が低い場合はお断りをさせて頂くこともあります。

お問い合わせ

当院相談室直通ダイヤルまでお気軽にお問い合わせください。

電話:046-221-1748  受付時間:平日・土曜 9:30~16:00(日・祝日除く)

よくあるご質問

Q1:利用期間はどのくらいですか?

おおよそ3ヶ月間を目安にしていますが、個々の回復状況や職場との復職調整の状況等によって利用期間は異なります。再発しないためにも、週5日を遅刻欠席なく継続して通所できることを確認できてからの復職をおすすめしています。

Q2.リワークプログラムは、すぐに利用できるのですか?

本入所までの基本的な流れは以下のようになります。入所ご希望の方は、まずはお電話にてお問い合わせください。

  • 見学・
    インテーク面接

  • 体験入所参加
    3回

  • リワーク担当医
    診察

  • 入所
      

Q3.職場にリワークの通所状況を報告してもらうことはできますか?

利用者の同意をいただいたうえで、出席率や活動状況等を評価表にして報告することができます。また、企業ご担当者様と直接コンタクトを取らせていただき情報共有をさせていただくことが可能です。